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多くの組織が分散型企業特有の課題を解消するために、日々尽力しています。
現代の従業員は自宅や外出先のほか、オフィス勤務も組み合わせたハイブリッド モデルも取り入れてあらゆる場所で作業しています。組織が求めるのは、従業員がどこにいても生産性を維持し、適切なSaaSアプリを活用し、IT関連の問題に煩わされることがない環境です。その一方で、新しいSaaSアプリの使用や世界中を移動するユーザーから生じる攻撃対象領域の拡大や企業のサイバー リスクに対処する必要があります。
インサイトの入手が課題に
デジタル トランスフォーメーションの取り組みの一部であるこのようなトレンドは、ITリーダーが抱える課題を浮き彫りにしています。さまざまなSaaSアプリ、自宅、世界各地のオフィスに分散した現代の企業において、コストとリスク(サイバー環境と生産性の両方)をどのようにコントロールできるのでしょうか?
ITリーダーが必要としているのは、こうした懸念に対処するための適切な分析とインサイトですが、お客様からは、サイバー リスク、リモート ワーカーのデジタル エクスペリエンス、SaaSや最適化が不十分なオフィス フットプリントなどのコスト要因に関するインサイトが不足しているという声を耳にすることが多くなっています。
また、残念ながら、現状維持に力を入れても必ずしも問題解決にはつながらないというのも実情です。
インサイトを得るには、高価なポイント製品を購入するか、担当部門への負担を増やす手作業によるデータ分析とレポート作成が必要となります。ネットワーク モニタリング プラットフォーム、SaaSアプリ管理、サードパーティーのリスク ツールなどのポイント製品はオーバーヘッドを増やすだけで、組織が求める正確性やリスクの全体像はほとんど提供できません。当然ながら、サイバー ツールやバッジ リーダーからの生データを手動で分析し、スプレッドシートですべて追跡するというのは、非効率的で手間のかかる作業です。
Zscaler Business Analyticsのポートフォリオ
今回の新機能のリリースにより、Zscaler Business Analyticsのポートフォリオを利用して、分散型企業が直面するコストとリスクを管理できるようになります。セキュアで生産性の高いデジタル トランスフォーメーション ジャーニーを推進するために、Zscalerは適切なファーストパーティー データを提供します。
Zscalerは、完全なビジネス分析ポートフォリオを提供する唯一のセキュリティ ベンダーです。
Zscaler Business Analyticsは、組織全体から得られた最新のリアルタイム データを活用し、既存のZscaler環境を通して実用的なインサイトを導き出すため、新しいツールやベンダーは必要ありません。
ポートフォリオは次の3つの主要製品で構成されています。
- Zscaler Digital Experience:アプリ、ネットワーク、デバイスの問題を速やかに検出して解決することで、ユーザーの生産性を維持します。
- Zscaler Risk360:攻撃の4段階すべてにおいてサイバー リスクを管理し、影響を軽減します。
- Zscaler Business Insights: SaaSの支出とオフィスの使用率を最適化します。
Zscalerアーキテクチャーの特長
最初に、ZscalerがBusiness Analyticsポートフォリオを提供する唯一のセキュリティ ベンダーである理由を考察していきます。
キーワードは「アーキテクチャー」です。Zscalerのインライン プロキシ アーキテクチャーはトラフィックとインラインで配置されているため、お客様のトラフィックはすべてZscalerを経由します。Zscaler Zero Trust Exchangeは、1日あたり約3,200億件のトランザクションと500兆件のシグナルを処理しており、このデータ量は他のセキュリティ ベンダーよりも多く、ここにはセキュリティ シグナルだけでなく、Business Analyticsポートフォリオを提供できるユーザーやデバイスのアクティビティーも含まれます。
競合他社のアーキテクチャーはファイアウォールを使い、城と堀のネットワークの構築に重点を置いており、インラインに配置されていないため、デジタル トランスフォーメーションや分散型ビジネスの推進に必要なデータやインサイトを収集して提供することはできません。
新たに追加されたBusiness Insights
今回、Zscaler Business Analyticsのポートフォリオに新しくBusiness Insightsが追加されました。このBusiness Insightsは、組織全体でのSaaS使用の適正化とオフィス再開に不可欠なインサイトの提供という、2つの重要なビジネス イニシアチブを導くために必要となる正確な詳細情報を提供します。
Business Insightsは、次の点においてIT、調達、不動産管理の各部門をサポートします。
- SaaSポートフォリオ全体にインデックスを付け、使用されていないライセンスをハイライトすることでコスト削減の機会を特定する。
- 生成AIを活用したアプリ カタログで、無駄が生じている領域や重複しているアプリ(同じ機能を持った複数のUCaaSソリューションなど)を自動的に特定する。
- 組織のハイブリッド ワーク戦略に関する指標を提示して、地域やオフィスにとどまらずグローバルな従業員のフットプリントを視覚化して、オフィス再開に向けた取り組みにおける意思決定に役立てる。
- 使用状況分析を表示することで従業員の食事や作業場所、施設など、オフィス使用計画を最適化する。
詳細については、Business Insightsのリリースに関するブログをご覧ください。
Risk360でサイバー リスク管理を強化
2023年の初めには、Zscaler Business Analyticsポートフォリオのもう1つの重要なコンポーネントを発表しました。Zscaler Risk360は攻撃チェーン全体にわたるサイバー リスクをプロアクティブに定量化して影響を軽減します。組織のZscaler環境から得たリアルタイム データを活用し、直感的な可視化、財務エクスポージャーの詳細、実用的なインサイトを提供することで、効果的なリスク軽減戦略を推進します。Risk360は、ITリーダーが取締役会や経営幹部とより生産的に議論し、情報に基づいて組織のデジタル資産を保護するための意思決定を行えるようサポートします。
2023年の夏にRisk360をリリースして以来、組織がより効果的なセキュリティ態勢を確立できるようにZscalerは次の機能強化を行いました。
- 高度なLLMを使用して組織がゼロトラストの取り組みにおいてどの段階にあるかを示す詳細なサイバー ポスチャー レポートを生成するAI主導のサイバー成熟度評価。
- CrowdStrikeやユーザー重視のリスク要因(UEBA)を含む新たなリスク要因の追加。
- モンテカルロ シナリオを含む財務リスク モデリングの拡張。
- MITRE ATT&CKとNIST CSFのリスク フレームワークへのマッピング。
- S-K Item 106のSECサンプルの開示。
Risk360の機能強化については、こちらのブログをご覧ください。
ZDXでデジタル エクスペリエンスを最適化
ポイント ツールには、サービス デスクやネットワーク運用部門が必要とする全体的なインテリジェンスが欠けているため、組織はデバイス、ネットワーク、アプリケーションのモニタリングに関するインサイトを得るためのサポートを必要としています。あらゆる場所で優れたエンドユーザー エクスペリエンスを提供するために、問題を解決してユーザーを速やかに作業再開へと導くという難題がIT部門に重くのしかかっています。この課題を解消するために、Zscaler Digital Experience (ZDX)を強化し、IT部門にAIを活用したインサイトを提供することで、チケットの量を削減し、トリアージを迅速化し、サービス デスクとネットワーク運用部門やアプリケーション部門間のコラボレーションを簡素化しました。Zscalerはすべてのデバイス、ネットワーク、アプリケーションをモニタリングし、根本原因分析を実施して生産性とエンドユーザーの満足度を短時間で改善させます。
Zscaler Digital Experienceインシデント ダッシュボード
現代の分散型ビジネス環境で最も重要なのは、セキュアで生産性が高く、情報に基づいたデジタル トランスフォーメーションを実現するための適切なインサイトです。Zscaler Business Analyticsは、SaaSアプリの使用とコストを最適化し、サイバー リスク管理を強化して優れたデジタル エクスペリエンスを実現する総合的なソリューションのポートフォリオを提供します。
Business Insights、Risk360、ZDXにより、実用的なインサイトを活用しながら効率化の推進、コストの削減、シームレスなユーザー エクスペリエンスの確保が可能になります。Zscalerを採用することで、現代の複雑なビジネス環境に柔軟に対応できるようになります。