Zscalerのブログ
Zscalerの最新ブログ情報を受信
購読する2023年のハイブリッド ワークに関する予測
リモート ワークへの本格的な移行が始まった3年前。それを機に、リモート ワークの需要は大きく拡大し続けています。多くの組織がこの働き方のメリットを実感しながらも、ハイブリッド ワークへの移行も進めており、従業員が自宅とオフィスの両方で作業でき、同僚と対面で働く日を選択できる環境を実現しようと取り組んでいます。ハイブリッド ワークがもたらすメリットは大きく、さまざまな企業が2022年の秋からこの新しい働き方を試験的に導入しています。ハイブリッド ワークでは、社内ネットワークを保護するだけでなく、ユーザーが接続する無数の場所からの接続を保護する必要があるため、セキュリティ部門は厳戒態勢を強いられます。景気後退と感染拡大が懸念される中、ITリーダーはハイブリッド ワーカーを長期的に保護するための堅牢なソリューションを検討しています。本記事では、ハイブリッド ワークのセキュリティに関する2023年の予測をいくつか紹介します。
オフィス勤務の復活に伴いアクセス改善が必要に
ハイブリッド ワークが今後さらに定着していくことはほぼ間違いありません。こうした中で、従業員はオフィスでもリモートでもより優れたユーザー エクスペリエンスを求めるようになっています。リモート ワーク体制への急な移行が余儀なくされたとき、ITリーダーは問題の短期的解決策としてVPNに着目しましたが、ハイブリッド ワークを長期的な視野で考えた場合、この戦略は見直される必要があります。ゼロトラストは、より信頼性が高くスケーラブルなソリューションです。すでにリモートの従業員に対して検証済みであるゼロトラストは、リモート ユーザーとオフィス ユーザーの両方に広く適用できることが期待されます。
ランサムウェアと多面的な脅迫は今後も拡大
接続の増加に伴い、攻撃対象領域も拡大し続けています。そして外部に公開された脆弱性が増えると同時にリスクも増大しています。2023年には、ハイブリッド ワークによってBYODの導入が進み、デバイスの数が増えることで全体的な攻撃対象領域が拡大し、深刻な影響が出るとみられています。過去数年間、VPNサーバーの悪用が原因となってランサムウェアが企業ネットワークに侵入したケースがいくつか確認されていますが、こういったケースは2023年も継続していくことが予想されます。場所を問わない働き方という環境では、セキュリティにさらに重点を置き、境界とリソースの保護に関するセキュリティ部門の考え方を根本的に変える必要があります。
VPNは今後完全に不要に
VPNはひと昔前の技術です。従来型のネットワークであるVPNやDMZは、IPアドレスとネットワーク ロケーションを使用して、ユーザーのネットワーク接続を確立します。30年以上前に構築されたこの種のアーキテクチャーは、ユーザーにデータ センター内のアプリケーションへのアクセスを提供するためのものであり、近年のクラウドベースのアプリケーションには対応できません。またVPNは、その構造上、サイバー攻撃の侵入経路として利用されやすく、アプライアンスを管理するうえで継続的な評価が求められます。接続スピードが遅いため、ユーザーからは生産性を妨げるという不満の声が挙がっています。ユーザーが求めているのは、VPNを必要としない、データ センターまたはパブリック クラウド内のアプリケーションへのシームレスかつスケーラブルで安全なアクセスです。
セキュリティは今や共同責任に
ネットワークとITのリーダーは、現代の働き方に合わせて新しいテクノロジーとインフラストラクチャーを採用する必要があります。セキュリティ エクスプロイトをめぐるニュースが連日報じられ、サイバー リスクへの注目度は一層高まっています。世界中の企業はますます危険にさらされており、セキュリティ部門には大きなプレッシャーがかかっています。セキュリティは今や必要不可欠であり、個人からIT、サプライチェーン、経営幹部までが責任を共有していくものとなっています。2023年には、ユーザーがどこに接続したとしても、ユーザーからアプリケーションまでの完全なセキュリティを提供する、ハイブリッド ワークのためのゼロトラストの採用が増加するとみられます。
クラウド セキュリティ ソリューションが最前線に
ユーザー、データ、アプリケーションの保護は、安全なハイブリッド ワーク環境を提供するうえで不可欠な要素です。アプライアンス ビジネスやハードウェア セキュリティ ソリューションが徐々に姿を消し、クラウド セキュリティが主要なソリューション プロバイダーとなることが予測されます。組織はまた、投資を正当化するために、安全性を保証できる広範囲のソリューションのセットを提供するプラットフォームを求めるようになります。こうした中、セキュリティ サービス エッジ(SSE)は、リモート ワーク、クラウド、セキュア エッジ コンピューティング、デジタル トランスフォーメーションに関連する信頼性の高いソリューションとしての地位を急速に固めています。統合されたクラウド中心のプラットフォームとして提供されるSSEにより、組織はこれまでのネットワーク セキュリティの課題から解放されます。詳しくはこちらをご覧ください。
2023年にハイブリッド ワークを保護する方法の詳細は、こちらでZscalerのソリューションをご確認ください。本ブログは、2023年に組織の主要な領域にどのような変化が起こるかを予測するシリーズの一部です。次回のブログでは、2023年に予測されるゼロトラストのトレンドについて説明します。