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購読するZscalerのチームが在宅勤務でカナダにデータセンタを開設
ニューヨークタイムズ誌が「地球の半分がロックダウンしている」と報じた中で、誰もが今、家族や友人をCOVID-19から守るために必要なあらゆることをしています。このことは、Zscalerのサービスが需要の増加に対応することがこれまで以上に重要であることを意味し、そうすることで、ビジネスアプリケーションやWebへの安全なアクセスを通じて従業員の安全と健康を保護するお客様に貢献できます。Zscaler Private Access (ZPA)のトラフィックが1月以降に10倍以上も増加したことから、今回の拡張は極めて重要なものでしたが、Zscalerのクラウド運用チーム全員(実際には会社の全員)がお客様と同じようにリモートワークに移行したため、前例のないことでもありました。
このような背景から、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのデータセンタの新設は大きな喜びであり、立ち上げから2時間以内に250以上のお客様にご利用いただき、3,000万件以上のトランザクションが処理されました。この1年でカナダの企業からのトラフィックが倍増し、COVID-19という新しい現実でさらに需要が拡大しています。新しいデータセンタは、Zscalerの中核製品であるZPAとZscaler Internet Access (ZIA)の両方をサポートすることになっています。
VPNを廃止してZscalerを導入するカナダのお客さまにとってのメリット
この新しいデータセンタをご利用いただいている企業の1つが、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、米国南部で45の施設を運営している北米最大規模の木材メーカーである、West Fraser Timberです。COVID-19の感染拡大が深刻化する中で、最高情報責任者であるPaul King氏は、創業から60年以上の歴史で初めて、1,000人以上の従業員を100%にリモートワークに移行するという重大な責任を負うことになりました。West Fraser Timberは昨年末に、ZIAの使用を開始し、従業員の安全なWebアクセスを実現したばかりでしたが、同氏は、このような危機的な状況にあっても、ZPAを使用してZIAを補完すれば従業員の完全なリモートワークへの移行が可能になると考えました。
West Fraserは、ZPAに関する最初の打ち合わせから契約、調達、さらには全社への本格展開までを2週間足らずで完了し、ZPAの全面的な運用を開始しました。
同氏はこの決断についてZscalerのチームと話し合い、次のように述べています。「多くの組織がそうであるように、我々も従業員の安全と健康の維持に全力で取り組んでいます。私の責任は、在宅勤務を続けながら、できる限り生産性を向上させるために必要なツールを提供することであり、VPNでこれを成し遂げるのは不可能で、最低でもおそらく2か月はスケールアウトに時間がかかり、我々にそのような時間はありません。
同氏はさらに、次のように述べています。「2週間足らずでVPNをZPAに置き換えることができたのは、素晴らしいことであり、従業員からITに、VPNへのログインやアクセスの問題についての問い合わせではなく、称賛の電話が寄せられるようになりました。Webトラフィックに対する強力なクラウドセキュリティと業務に必要なビジネスアプリケーションへの完全アクセスが可能になりました。」
バンクーバーにデータセンタを開設する前に、トロントのデータセンタがすでに稼働していましたが、カナダに2つのデータセンタがあることは、さまざまな点でお客様にとってのメリットになります。1つ目は、ユーザエクスペリエンスです。コンピュート能力、SSLのインターセプト、さらにはエッジで動作するセキュリティサービスにより、最短経路でユーザとビジネスアプリケーションが接続され、高速のユーザエクスペリエンスが実現します。さらには、新しいデータセンタの開設により、1つのデータセンタをプライマリとし、もう1つをバックアップとすることで、データをカナダ国内に留めることができます。
Zscalerのクラウドオペレーション:あらゆる状況と場所をサポート
バンクーバーという新たな拠点が加わることで、地理的に分散し、電源や接続が冗長化された強固な拠点でZscalerの専用のZscalerのクラウドから提供されるグローバルクラウドサービスがさらに強化されます。これらのデータセンタは基幹インフラストラクチャに分類され、電力網がオフラインになった場合も稼働を継続できます。これらの施設は、通信、銀行、公的サービスなどの他の重要なインフラストラクチャプロバイダにより共有されます。
10年以上にわたるクラウドの経験と150以上のデータセンタの運用の実績により、Zscalerの運用チームがリモートワークで作業を進める場合であっても新しいデータセンタを導入できるプロセスを十分に理解していました。経験に圧縮アルゴリズムは存在しないため、Zscalerのチームは、動揺することなく自らの職務を遂行してくれました。私がこれまで一緒に仕事をしてきた最高のプロフェッショナル集団の1つと言えます。クラウドのミッションクリティカルという特性を考慮し、事業継続や災害復旧の訓練を実施して危機に備えています。さらには、クラウドを自社で運用しているため、自動化やワークフローを創造して構築することで、自分たちが物理的に存在しなくても作業を完結させることができます。
現在のような厳しい状況においても、Zscalerのすべてのチームが24時間体制でクラウドの運用と拡張を継続し、病院システム、木材メーカーなどの企業、学校、政府機関のお客様とその従業員をサポートしています。Zscalerのクラウドサービスのステータスは、trust.zscaler.comでいつでも確認できます。
Misha Kupermanは、Zscalerのクラウドオペレーションエコシステム担当シニアバイスプレジデントです。