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購読するDB Schenkerがクラウドアプローチで従業員によるリモートアクセスを保護
時には、予期せぬ出来事によって、前例のない要求事項を記録的短時間で実現した人々の優秀さが明らかになることがあります。
ここでは、前述の一文を解説し、皆様に伝えたい話の詳しい背景を紹介したいと思います。
予期せぬ出来事: COVID-19の蔓延
人:DB SchenkerのIT担当者
前例のない要件:アジア太平洋地域全体のDB Schenkerの従業員の大半をリモートワークに移行し、事業継続を保証しつつセキュリティが確保されるようにする。
記録:4週間でロールアウトを完了
この目標の達成にあたって編成されたチームを見たとき、私はとても謙虚な気持ちになりました。このプロセスの経験を共有することで、セキュリティもユーザエクスペリエンスも低下させることなく事業継続を可能にし、リモートアクセスを提供する方法についての有益な情報を皆様にお伝えできると考えました。我々のような世界中に荷物を届ける運送会社で、グローバルで相互に関連するインフラストラクチャの運用を継続するためには、当然ながら、事業継続が最も重要です。
「サーバのない環境」
中国でCOVID-19の感染拡大が始まるとすぐに、我々は、従業員が重要な仕事を自宅で安全に続けられるようにする必要があることを認識しました。標準のVPNがすでに導入され、「通常の」ユーザ数と我々が呼んでいる人数がそれを利用できるようになっていましたが、中国の法規制に従うのであれば、限られた時間でその数を大幅に増やすのはほとんど不可能でした。さらには、DB Schenkerでは、真にグローバルな職場環境を提供するという考え方がすでに定着していました。
そのため、我々は3年前に、80ヶ国、1,400ヶ所の支社オフィスの76,000人を超える従業員を、サーバなしの環境に移行することを決定しました。
リモートアクセスを数日で実現
このような新しい状況においても弊社が事業を確実に継続するためには、クラウドファースト戦略をサポートし、必要に応じて迅速に拡張でき、VPNの制約に縛られないソリューションを見つける必要がありました。これらすべての要件をすべて満たしていたのが、Zscaler Private Access (ZPA)でした。Zscalerのユーザであった弊社は、ZPAのことをすでに知っていました。わずか数日でこの新しいソリューションの試験運用を完了し、それから2週間も経たないうちに、ちょうど中国人の同僚たちが長期の旧正月休暇を終える頃、このソリューションを本番環境に導入する準備ができました。ビジネスのニーズに応えて、2週間以内にアジア太平洋地域のほとんどの従業員にZPAを導入して、ZPAを通じたリモートアクセスのさらなる拡大に現在も取り組み続けています。
ZPAは、DB Schenkerの事業継続計画において極めて重要な役割を果たし、従来のVPN接続に戻りたいと考える従業員はもういません。
教訓
同じような問題に直面している組織への提案として、事業継続を確保する必要がある場合は、以下の方法をお勧めします。
- タスクフォースを直ちに編成する。
- 状況確認を毎日実施し、異なるチーム、国、大陸の関係者全員が協力して作業を進められるようにする。
- タスクの特定、割り当て、追跡管理を明確かつ入念に実行する。
- 「明日出社できない場合に備えて、ノートPCを毎日家に持ち帰ってください」といった些細なことでも、はっきり伝える。
- チームの教訓を共有することで、レスポンスのプロセスを継続的に改善する。そうすることで、ITチームの能力が向上し、ビジネスの中断を最小限に抑制できるようになる。
このような状況に直面すると、ビジネスを遂行し、リモートワークであっても同じレベルの生産性を維持するにはどうするべきかの見直しを迫られることになります。クラウドファースト戦略を採用し、サーバのない支社オフィスの実現に投資することで、DB Schenkerと同じ成功を手にし、安全なリモートアクセスによってどこからでもすべてのデータにアクセスできるようにすることが、進むべき唯一の道であるのは明らかです。
この場を借りて、世界中のZscalerの仲間、特に、本社とアジア太平洋地域のGISコミュニティの仲間に対し、献身的な努力、強力なサポート、確かな専門知識でこの困難な状況を乗り越えてくれたことに心からの感謝を述べたいと思います。
Gerold Nagel氏は、DB Schenkerのグローバルインフラストラクチャサービス部門(L.LCI)のシニアバイスプレジデントです。