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私がゼットスケーラーを選んだ理由 ~新たなキャリアへの挑戦~
Zscaler(NASDAQ: ZS)は、「クラウドを安全で信頼できるビジネスの場とし、エンタープライズユーザーにとってより快適な体験を提供する」という使命を掲げ、2007年に設立されました。当社は、Fortune 500企業の約40%を含む世界中の多くの顧客にサービスを提供し、世界最大規模のセキュリティクラウドプラットフォームを通じて、数々のデジタルトランスフォーメーションを実現しています。
また、ZscalerはFortune誌などから「Best Workplace in Technology(テクノロジー分野で最良の職場)」として高く評価されており、業界の優秀な人材が集まり、多様性を尊重しながら互いに支え合い成長できる企業文化を築いています。スピード感のある環境で力を発揮したい方、新しい価値を生み出し、イノベーションを通じて変化を起こしたい方は、ぜひZscalerで次のキャリアを挑戦してみませんか。
今回のブログでは、ゼットスケーラー株式会社 代表取締役 エリアバイスプレジデント 金田 博之 が語る「My Journey to Zscaler(私がZscalerを選んだ理由)」を3回のシリーズにわたってご紹介します。このシリーズを通じて、Zscalerで働くということの魅力や新しい挑戦についてお伝えしていきます。

2018年9月、FMラジオ J-WAVE「STEP ONE」に出演した際のひとコマです。
Q1: ご自身について教えて下さい(Zscalerに入社する前の仕事、これまでのキャリアの歩み、その中で特に印象だった経験など。趣味やご興味のあること、差し支えなければ家族についても教えて下さい)
私は自分のキャリアを3つの段階に分けて捉えています。最初は、新卒で入社したSAPでの15年間です。この時期には、外資系IT企業でマーケティングからオペレーションまで幅広いマネジメントを経験しました。次に、日本企業であり事業会社であるミスミグループに移り、製造業の現場で5年間グローバルDXの新規事業を推進しました。最後に、経営者としてLivePerson(NASDAQ上場)とZscaler(NASDAQ上場)におけるグローバルレベルでの経営の経験があります。この3つのフェーズの中で、ミスミ時代に得た「顧客側の視点での意思決定者の立場での事業経験」が、後のキャリアに大きな影響を与えました。
特に印象深かったのは、ミスミ時代に当時会長を務めていた三枝匡さんのもと、経営の本質を実践の中で徹底的に学んだことです。三枝匡さんは「V字回復の経営」という著書でも知られる伝説的な経営者で、ミスミで事業計画を立てる際、何度も厳しいフィードバックを受けました。完成したと思って提出した事業戦略が「これでは全然足りない」と突き返され、何度も練り直し、再提出する日々の中で、経営者としての洞察力や判断力を鍛えられました。そのプロセスは非常に厳しいものでしたが、経営の奥深さを身をもって学ぶ貴重な機会となりました。当然、そこから先の事業や組織の立ち上げや発展といった実行面でも様々な支援と修羅場を経験できました。
こうした経験を通じて、日本企業と外資系企業(特にグローバル本社)、双方のマネジメントの違いや特性を深く理解することができたのは、私の大きな強みです。経営の視点から見ると、私は自社の事業計画や予算策定、戦略立案から実行までの幅広い領域を、グローバルレベルで推進できる力を身につけました。一方で、顧客の視点では、 顧客が考える経営中期計画の理解や事業計画の策定、予算策定のプロセス、意思決定の流れや経営会議の実態を経験したことが、現在の仕事に大きく役立っています。
Zscalerは、 クラウド型セキュリティのリーディングカンパニー です。従来のVPNやファイアウォールに依存せず、 ゼロトラストアーキテクチャ を活用した 100%クラウドベースのセキュリティプラットフォーム を提供しています。これにより、企業は どこからでも安全に働ける環境 を実現でき、DXやクラウド移行をスムーズに進められます。現在、世界中の 数千社の企業 がZscalerを導入し、ビジネスの安全性と柔軟性を向上させています。
私のこれまでの経験のおかげで、Zscalerにて単なる営業的な視点ではなく 「顧客の視点」 で、顧客やパートナーとコミュニケーションを取りながら、事業の理解や支援、予算や意思決定のプロセスを円滑に進めるサポートができるようになりました。また、この知見は私との1on1やハンズオンでの社員教育にも活かしています。この成長の過程は、まるで右利きの人が左手や左足を自在に使えるようになったような感覚、あるいはNBAから大リーグの舞台に立つようになった感覚に近く、相応の修羅場を数々と経験してきました。こうして今まで使ってこなかったスキルをグローバルレベルで鍛えたことで、 私自身のその後のキャリアの可能性を大きく広げる基盤となりました。
趣味については、歌が大好きで、過去にはバンド活動をしてライブハウスを貸し切ってのプライベートライブを何度も経験しました。カラオケも欠かせません。また、温泉も大好きで、行く先々で成分表までチェックするほどのこだわりがあります。
そんな風に、仕事に全力で取り組みながらも、人生を豊かに楽しんでいます。
Q2: 次のキャリアステップにZscalerを選んだ理由を教えてください。
Zscalerを私の次のキャリアステップとして選んだ理由は、大きく分けて3つあります。
まず、私は日本企業と外資系企業の両方でマネジメントを経験した結果、革新的なITテクノロジーを通じて日本企業、そして日本市場全体の発展に貢献したいという強い想いを持つようになりました。その観点で、Zscalerは他にはない革新的な技術と、業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めた企業だと感じました。日本の企業がデジタル化を進める中で、Zscalerのクラウドセキュリティが果たす役割は非常に大きく、日本市場にインパクトを与えられると確信しました。
次に、採用プロセス自体が非常に刺激的であったことも、私がZscalerを選ぶ決め手の一つでした。私は当時、アジア全体の責任者候補として採用プロセスに入り、各国から集まった有力な候補者との競争がありました。面接では、Zscaler本社の複数のグローバルエグゼクティブ達があらゆる角度から私へ厳しい質問を投げかけられましたが、私はその場をあたかもZscalerのグローバルマネジメント会議に参加しているかのように捉え、とても楽しんで挑むことができました。この過程を通じて、Zscalerが求めるリーダーシップや視座の高さを理解し、自分が挑戦すべき環境であると確信しました。
最後に、最終面接で創業者兼CEOのJayと直接話す中で、日本市場に対する高い期待と強い支援のコミットメントを感じたことが決め手になりました。単に日本に進出するのではなく、本気で日本市場の成功を目指している姿勢が伝わり、そのビジョンに共感しました。また、Zscalerでのキャリアは、私にとってアジア全体を統括するポジションへのステップアップにもつながるものであり、自身の成長という観点からも非常に魅力的な機会でした。
こうした理由から、私はZscalerを選び、「世の中によい変化をもたらしたい」という想いを持って新たな挑戦をスタートしました。
Q3: 現在のチームとご自身の役割を説明して下さい。(実際の職務内容の他に、チームカルチャーや雰囲気、チームメンバーとの関わり方、どのようなサポートがあるかなども)
私の主な役割と責任を以下のように考えています。
- 日本市場の戦略策定とグローバルとの連携
日本市場の成長を促進するための戦略や事業計画を策定し、それをグローバルのマネジメントチームに共有し、必要な投資や支援を引き出すことが私の大きな役割です。 - 組織の構築と機能強化
日本法人に必要な組織や機能をグローバルに企画・提案し、投資を求め、新たな組織やプロセスを構築し、同時に既存の組織を強化しています。各部門のリーダーを採用し育成すること、さらに組織横断的なプロセスを整備し、部門間の連携を高めることにも注力しています。事実、私が代表として就任した4年前は営業とSE以外の組織はほとんどなく、マーケティングやチャネル、プリセールス支援組織やサポート部門、採用チームや人事チーム、オペレーションチームといったバックオフィス部門など様々な組織を生み出し発展してきました。 - リーダーシップの強化と権限委譲
最近では特に、幹部リーダーたちに権限を委譲することで会社全体のスケーラビリティを向上させ、私は次世代リーダーの育成や組織の文化醸成に集中しています。また、全社総会(Japan All Hands Meeting)や部門単位での対話を通じて、透明性とオープンなコミュニケーションの推進を図っています。 - 外部との連携と関係構築
私は会社を代表して、Zscalerのカンファレンスやメディアへの露出を通じたブランド構築に取り組んでいます。また、顧客やパートナー企業のCXO層との関係構築やビジネス推進にも多くの時間を費やし、これまでの4年間で300社を超える企業と会ってきました。 - 継続的な改善と成長
社員やマネジメントチームの声に耳を傾け、自分自身の成長や会社の改善にも努めています。まだまだ発展途上ではありますが、日々の努力を続けています。
チームのカルチャーと雰囲気
日本の組織は非常にオープンで、部門間の連携が良好に取れています。リーダーたちも互いに協力し合い、政治的な対立がなく、それぞれが自分のKPIを超えて会社全体の成功や自身のキャリア成長に貢献しようとする文化が育まれています。また、社員同士の助け合いの精神が浸透しており、この点は非常に誇りに思っています。
ただし、4年前に比べて社員数が40人から200人規模に急拡大した中で、文化やコミュニケーションにおける改善点がまだあることは認識しています。私が今のポジションに就任したのが4年前でまさにコロナ禍にいましたので社員との対面でのコミュニケーションが限られる中で会社を発展させました。過去にない経営環境として初の経験でしたしたくさんの当時の想像を絶する苦労がありました。その意味もあって今では社員とのコミュニケーション接点をできる最大限作るようにしています。引き続き、これらの課題に取り組みながら、組織の一体感を高めていきたいと考えています。
私の挑戦は、日本市場においてZscalerが革新をもたらす存在であり続けること、そして社員一人ひとりが成長を実感できる環境を整えることです。そのために、チームと共に日々挑戦し続けています。
次回のブログでは、引き続きゼットスケーラーの金田が語る以下の内容をご紹介します。
- Zscalerでは自分がチームの一員だと感じる時はどんな時?
- Zscalerでリーダーであることは、どのような意味があるのか?
- 今の仕事で一番楽しいと感じることや面白いと思うこと